出産費用と出産の豆知識 〜子育ての理想と現実〜

子育ての理想と現実

私は大学を卒業してから就職をせず、5年ほどフリーターをしていました。大学に入るときは2浪していたので、フリーター時代の後半で、30歳近くになっていました。そして、いよいよマズイと肌で感じた私は、必死で職を探し、地元の小さな会社に就職しました。労働環境、給与条件は最悪でしたが、2年間、そこで歯を食いしばって頑張り、資格を取ってから現在の会社に転職しました。

 

歯を食いしばっていた2年の間に現在の妻と出会い、そして結婚し、その3年後に息子を授かりました。フリーター時代は自分が親になるなんて、ひとかけらも想像できませんでした。そんな私も、何とか全うな社会人になり、今では一児の父親です。自分自身がどん底の状態を味わっているので、自分の息子にはそんな苦労はしてほしくないと思います。そう思う反面、遠回りしたからこそ現在の私があるのだとも思います。

 

人は苦労して、遠回りして、卑屈になってしまう場合もありますが、苦労を糧として成長することも少なくないのです。子供と向き合う母親も同じなのではないでしょうか。子供を出産したとき、きっと多くのママたちは、自分の中で子育てに対して、自分なりの理想を思い描くでしょう。

 

しかし、現実はそう簡単ではないんです。育児書が言うスマートな子育てなんか出来やしない。ママ雑誌が言うオシャレな育児ライフなんか送れやしない。ママも人間です。子供に振り回されて、無様に怒ったり、叫んだりするかもしれない。ヒステリックになって、人前で怒鳴ってしまうかもしれない。

 

子供はちっとも言うことをきかない。オシャレな育児ライフどころか化粧をする余裕も無い。雑誌で見たコジャレた部屋とは正反対の、オモチャやキャラものの服が散らばっている我が家。襖は穴だらけで、家の柱にはいつの間にか、アンパンマンのシールが貼り付けられている。インターネットのママブログでは、その人のスマートな子育てが語られている。自慢げに、いかに自分が満点ママかを語っている。

 

それらを見たあなたはとても不安になり、自分はなんでこんなにダメなんだろう?と自己嫌悪に陥ってしまう。でもね。違うんですよ。多くのママの現実は、あなたが直面しているその現実と、さほど変わらないんです。育児書が言っていたみたいに、叱らないで子育てなんか出来るわけ無いんです。

 

自称オシャレママブロガーが語るのは、自分に都合のいい部分だけなんです。スマートに出来なかった時は、それを記事にしてないだけなんです。オシャレな部屋や、大人が好む子供のオシャレ服。雑誌を見ると、そういった物が沢山紹介されていて、確かに憧れますよね。それは良くわかる。だけど、大人の自己満足で、無地の自然派オシャレ服なんか子供に与えても、子供はちっとも喜ばないんです。アンパンマンやプリキュア、仮面ライダー。それらがプリントされたモノの方が嬉しいんです。オシャレに部屋を飾っても、綺麗に並べた小物はひっくり返されるわ、せっかく綺麗に飾った壁紙も、クレヨンで車の絵を描かれるわ、実際はそういうもんなんです。子供は怪獣です。思ったように操れないのが本来の姿なんです。

 

もし、あなたが最初に思い描いたような理想的な子育てや、子育てライフが実現出来るような、自分の思ったとおりに動く子供がいたら、それは、逆に異常なことです。自己主張しない子供なんて気持ち悪くないですか?常に大人しく座っていて、何でも言うとおりにして、お勉強も何の苦労も無く自発的にして、親の与えるオシャレ服を何も言わずに着て、オモチャも自分でしっかり全部片付けるような、完璧な2歳児や3歳児がいたら、私は逆に近寄りたくないです。それはきっと、子供ではない別の何かですから。理想は理想。現実はそんなスマートなもんじゃない。だけど、スマートじゃないことが悪いコトだなんて、一体誰が決めたんですか?

 

今は、子育ての真っ只中にいて、自分が無様で、不器用で、ダメな母親に思えるかもしれない。でも、そんなことは無いんです。無様で、不器用で、毎日試行錯誤しているあなたは、誰よりも最高に輝いているんです。あなたの目の前にあるその現実は、最初に思い描いたものとは違うかもしれないけれど、その中には、何物にも変えられない、宝物が沢山散りばめられているんです。

 

頭の中にある理想には決して存在しない、泥臭い現実だからこそ輝く、幸せという宝石が。私は、子育てに悩み、苦しみながらも、毎日必死で子供と向き合おうとしている全てのママたちに、心からエールを送ります。このサイトは、そのために作られたサイトですから。