出産費用と出産の豆知識 〜子育ての理想と現実〜

子供の気持ちは秋の空以上に変化する

遊ぶ子供

子供は凄まじい好奇心を持っています。だから、言っていることもコロコロ変わる。興味の対象もコロコロ変わる。好奇心を刺激する新しいものを目にしたとき、つい1秒前まで夢中だったものをいきなり放り出して、新しいものに飛びついてしまう。それはもう秋の空なんて目じゃない程に、めまぐるしく興味の対象が変化します。

 

大人はそれに相当振り回されます。強すぎる好奇心が親の悩みの種になるんです。子供に何かを教えるときに、あまりにも言うことをきかなくて、こんな状態で我が子は大丈夫なんだろうか、何故、この子はひとつひとつのことがちゃんと出来ないのかと、落ち込んでしまうママさん達も結構多いのではないでしょうか。

 

我が家には4歳になる男の子がいます。彼の言動で、以前、こんなことがありました。それは、みんなで本屋に行った時のことです。本屋に入る前、息子に、『今日はママとパパが本をちゃんと探したいから、今は絵本を見るのを我慢してね』と伝えてありました。実はその日、本屋に行く前、息子には既におもちゃを買ってあげていたのです。だから、本屋では大人しくパパとママの買い物に付き合ってほしいと、子供にお願いしてあったのです。

 

しかし、本屋に入ってすぐ、絵本が見たいなぁと言い出す息子。おもちゃを買ってあげる代わりに、パパとママの買い物にも付き合ってくれ、と頼んでいたのにもう忘れてるんです。そして、案の定、約束したじゃない!とママに怒られる息子は一度引き下がりました。しかし、引き下がったのはほんの1秒でした。直後に『あ!これみたい!!』と本棚を指差す息子。それは絵本ではなかったのですが、たまたま目に入った本の表紙に彼の好奇心が爆発してしまったんですね。そして、その直後、私は見逃さなかった。息子が『しまった!』という表情をしたのを。

 

私が見たその表情が表していたのは、興味のあるものが目に飛び込んできたことに、頭で考えるより先に、殆ど条件反射的に、『見たい!』と言ってしまった自分に、息子自身が『ハっ!』と気づいた瞬間だったのです。そう、息子は親の言う約束はちゃんと理解していて、守らなきゃいけないことだというのもわかっているんです。だけど、好奇心が自制心を飛び越えてしまったんですね。

 

単に『わかってはいるけど我慢できない』、のではない。考えるより先に、好奇心が外に飛び出してきちゃったんです。だから、そこに葛藤は存在しないのです。その息子の行動に、またもやママは怒りましたが、彼の『しまった!』という表情を見た私は、逆に大笑いしてしまいました。何故、私が笑ったのかを、ママに説明したら、なるほどと、結構納得していました。それでママのイライラも収まったようでした。

 

育児はとてもとてもストレスが溜まることです。育児書に書いてあるように、スマートになんか絶対に出来ないものだと私は思っています。頭でっかちな育児書が伝える、『理想的な子供像』と全くかけ離れた行動を自分の子供がとった時、何でウチの子はダメなんだ・・・と悩むより、私が見た、『しまった!』という彼の表情の中に、とても人間的で愛すべきモノを見つけた気がします。だから、人間は常に理想的である必要はないんだと思います。

 

表面だけ見てると、単に言うことを聞かないダメな子供に見えるかもしれないけど、私がみた『しまった!』という彼の表情は、ちゃんと言われたことを理解している、ということを私に伝えてくれました。理想に追い立てられて、子供の小さな変化から伝わるはずの『心の声』を読み取ることを忘れてしまう方が、理想を実現できないことよりも、ずっとずっと悲しいことなのではないでしょうか。

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